就労継続支援B型とは?仕事内容や活かせる資格、やりがいを徹底解説
介護

2022年8月16日

就労継続支援B型とは?仕事内容や活かせる資格、やりがいを徹底解説

 


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「就労継続支援B型」という福祉サービスを聞いたことがあっても、具体的な仕事内容や他の就労支援サービスとの違いがわからないという方もいるでしょう。
就労継続支援B型とは、障害や難病をもった利用者の就労に関するトレーニングを行う事業所です。
この記事では、就労継続支援B型の仕事内容や活かせる資格、やりがいについて詳しく解説します。


1. 就労継続支援B型とは




就労継続支援B型とは、障害や難病のある方が一般企業と雇用契約を結ばずに軽作業などの就労訓練を行える、福祉サービスのことです。
障害や難病が理由で一般企業に就職することに対して不安がある方や、就職が困難な方に向けたサービスであり、自分のペースで働きながら就労に関する能力の向上を支援します。
また、厚生労働省 「社会福祉施設等調査」によると事業所の数は年々増加傾向にあり、2020年時点でB型事業所は1万3,355か所、利用者は35万9,732人でした。

■就労継続支援B型の利用者は?


就労継続支援B型の利用対象者には条件があります。

具体的には、身体障害・精神障害・知的障害・発達障害・難病があり、主治医から事業所の利用が許可された方のうち、以下のいずれかの条件を満たせば利用対象者です。

● 50歳以上の方
● 就労経験があり、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが困難になった方
● 障害基礎年金1級を受給している方
● 就労移行支援事業者などによるアセスメントにより就労面の課題が把握されており、就労継続支援B型事業所を利用するほうが適切だと判断された方

そのため、特別支援学校卒業直後の人は労継続支援B型を利用できません。
一度就労を経験するか、就労移行支援事業所を利用するなどの条件が定められています。
ただし、就労継続支援B型の細かい利用条件は自治体によって異なるため、必ずお住まいの地域の自治体へ確認しましょう。
ちなみに就労継続支援B型は、医師の診断と対象者の条件を満たしていれば障害者手帳を取得していなくても利用可能です。

■就労継続支援B型の工賃は?


就労継続支援B型の平均工賃は下記の通りです。

● 2020年度平均工賃:15,776円(月額)/222円(時間額)
● 2019年度平均工賃:16,369円(月額)/223円(時間額)
出典:令和元年度工賃(賃金)の実績について

■就労継続支援B型と就労継続支援A型、就労移行支援の違い


就労継続支援B型と似た就労支援サービスとして就労継続支援A型・就労移行支援がありますが、それぞれの違いを表にまとめました。

就労継続支援B型 就労継続支援A型 就労移行支援
雇用契約 なし 基本的にはあり なし
支援の目的 ● 就労経験を積む
● 就労に関するトレーニングを行う
● 雇用契約に基づいた働く場の提供
● 一般企業への就労に必要な知識や技能の訓練
● 一般企業への就職を目指す
対象年齢 年齢制限なし 18~65歳未満 18~65歳未満
利用期限 規定なし 規定なし 2年(延長あり)


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2. 就労継続支援B型事業所の仕事内容は?




続いて、就労継続支援B型事業所に就職して働く際の仕事内容についてご説明します。

■利用者の生産活動の支援


就労継続支援B型事業所では、利用者の障害や病気の特性に配慮しながら生産活動の支援を行います。
利用者の具体的な生産活動としては、クリーニングや部品加工、パン・クッキーなどの製造や手工芸などさまざまです。
利用者の特性に合った生産活動を確保し、事業収入を得ることが重要な仕事の一つです。

■利用者の施設外への就労支援


就労継続支援B型事業所の仕事には、利用者の施設外への就労支援もあります。
利用者の適正や意向によっては、施設外での就労が可能でしょう。
その際に、個別支援計画に基づいて利用者一人ひとりの特性に合った作業内容の調整を行います。
具体的には、地域のハローワークや障害者就労・生活支援センターなどと連携し、実習先や働く場所の確保から就労先との連絡のやり取りです。
特に施設外での就労であったとしても、利用者への指示は就労継続支援B型事業所の仕事となるため、就労先とのこまめな連絡が大切でしょう。

■利用者の日常生活の支援


就労継続支援B型事業所を利用する方の中には、日常生活や社会生活を営むうえでさまざまな悩みを抱える方もいます。
職員は利用者が抱える悩みや困りごとに対して相談を受けたり、解決策を提示したりして利用者の日常生活の支援をすることも仕事の一つです。
たとえば、利用者の状況に合わせ食事のサポートや医療機関と連携した健康管理、スムーズな社会生活を送るためのレクリエーションなども行います。

■利用者家族への支援


就労継続支援B型事業所では、利用者家族への悩み相談など精神的なケアも行います。
利用者の家族は、なかなか相談できない悩みや困りごとを抱えている場合もあるでしょう。
利用者と家族へ適切な支援を行うためにも、悩みや困りごとに寄り添い解決策を提示するなどの信頼関係を築くことが大切です。

■利用者の個別支援計画書作成


就労継続支援B型事業所のサービス管理責任者は、利用者の個別支援計画書の作成を行います。
個別支援計画書とは、利用者と面接をして利用者の意向・適性・障害の特性・その他の事情を踏まえたうえで、解決すべき課題や目標を設定した計画書です。
個別支援計画書の内容をベースに毎日の支援の方向性が決められるため、利用者一人ひとりをしっかりと見て個性を把握する必要があります。
さらに、利用者の意向や状態は変化するため、最低でも6か月に1回以上の頻度で定期的に内容を見直し、修正する必要があるでしょう。

■送迎


就労継続支援B型の事業所によっては送迎があります。
交通アクセスの不便な地域や利用者の障害の影響で、自分で通うことができない場合、事業所の送迎を利用することになるでしょう。
最寄りの公共機関に集合して、送迎するケースや利用者の家に直接迎えに行くケースなどがあります。



3. 就労継続支援B型事業所で活かせる資格はある?




就労継続支援B型事業所で働く職員は無資格でも勤務可能ですが、仕事に活かせる資格もあります。
就労継続支援B型の仕事に活かせる主な資格は下記の通りです。

● 介護福祉士
介護に関する知識や経験を活かして、日常生活に支障がある利用者に必要な介助や寄り添った対応ができるでしょう。
● サービス管理責任者
サービス管理責任者の資格があれば、利用者の個別支援計画書の作成やスタッフに対する技術指導の場面で役立ちます。
● 社会福祉士
福祉や医療に関する知識を活かし、利用者や家族が抱える日常生活や社会生活上の困難に対して適切なアドバイスや援助ができるでしょう。
● 精神保健福祉士
精神障害者に対する知識を活かして、利用者の社会参加の支援や施設外への就労支援、職場への定着支援などができるでしょう。


4. 就労継続支援B型事業所で働くやりがい




就労継続支援B型事業所でのやりがいは、利用者のできることが増える点や前向きな暮らしにつながる点、利用者や家族の喜びを直接感じられる点でしょう。
就労継続支援B型は身体障害や精神障害、難病などの障害により一般企業への就労が困難な方が利用します。
そのため、利用者の特性を見極め、必要な支援を把握することが難しいかもしれません。
しかし、利用者やその家族の声に耳を傾け、求められる支援を提供できれば自分が役に立っている実感をもてるでしょう。


5. まとめ




就労継続支援B型の仕事内容は、利用者の生産活動の支援や施設外への就労支援など多岐にわたります。
就労継続支援B型はさまざまな障害により一般企業への就労が困難な方が利用するため、支援が思い通りにいかないこともありますが、利用者のよい変化や家族の喜びが大きなやりがいにつながるでしょう。

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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
求人あるあるお役立ち情報編集部

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