認知症の予防にゲームは効果アリ!介護施設で簡単にできる認知症を予防するゲームを紹介!
介護

2023年3月28日

認知症の予防にゲームは効果アリ!介護施設で簡単にできる認知症を予防するゲームを紹介!

 


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介護施設ではよくレクリエーションを行いますが、その内の一つにゲームがあります。ゲームは楽しめるだけでなく、脳の活性化や認知症の予防に効果があると言われていますが、簡単にできるゲームにはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、認知症の予防にゲームが効果的と言われる理由と、介護施設でできるおすすめのゲームを紹介します。


1. 認知症の予防にゲームは効果がある?




認知症にはさまざまな症状やタイプがあり、現在のところ原因の解明や治療薬の確立はされていません。しかし、日常生活において、食事や定期的な運動、知的活動が認知症の予防につながることはわかっています。ここでは、ゲームが認知症の予防に効果がある理由を解説していきます。

■脳の活性化が期待できる


クイズやパズル、トランプといった頭を使うゲームは脳の働きをよくします。ゲームをするにはまず、ルールを理解しなければなりません。また、対戦ゲームの場合は勝つための作戦を考える思考力も必要です。思考力が鍛えられることで脳の活性化が期待できるでしょう。

■身体機能や認知機能の向上が期待できる


体を動かすレクリエーションやゲームを行うことで期待できるのが、身体機能や認知機能の向上です。高齢になると身体能力や筋力が低下してしまうため、ゲームを通して手指や口を動かすだけでも効果があります。さらに、ゲーム性があることで脳に刺激を与えられるでしょう。

■コミュニケーションによる認知症の予防が期待できる


孤独を感じている人は、認知症を発症するリスクが高くなると言われています。認知症を予防するためには、他者とコミュニケーションをとる機会が必要です。ゲームに参加して他者と会話することで交流が生まれ、コミュニケーションのきっかけにもなります。会話することで脳が刺激を受け、不安感の排除やストレスを軽減させるなどの効果も期待できます。

■生活のメリハリによって認知症の予防が期待できる


ゲームは、日常生活で味わうことがない高揚感や満足感を得ることができます。ゲームを通じて楽しい時間を過ごすことで、次も積極的に参加しようという意欲がわき、生活にハリが生まれるでしょう。


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2. 簡単にできる認知症の予防におすすめのゲーム




ここでは、簡単にできる認知症予防におすすめのゲームを紹介します。

■アクションゲーム(テレビゲーム)


認知症には、アクションゲームが効果的と言われています。アクションゲームは、考えながら指を動かし目で追いかけて判断しながらゲームをします。脳のいろいろな部分を使うため、認知機能の維持にも効果的です。ゲームはスマホでダウンロードできるものもあるので、老後の新たな趣味として始める人も少なくありません。ただし、長時間のゲームは目にも悪いので、節度を守ってプレイすることが望ましいでしょう。

■ロールプレイングゲーム(テレビゲーム)


ロールプレイングゲームは、ストーリーを理解し戦略を考えなければなりません。そのため、ゲームを見て攻略する思考力や判断力、記憶力が求められます。また、コントローラーを使用することで反射神経も鍛えられ、想像力や観察力を養うことにつながります。

■連想ゲーム


連想ゲームは、1つの言葉からさまざまなものを連想していくゲームです。単語を連想したり指定された文字から始まる言葉を考えたりして、答えていきます。チームでできるゲームでもあり、一緒に連想することで思考力が鍛えられます。椅子に座って行うので、身体能力も関係なく参加できる点も、おすすめのポイントです。

【用意するもの】
● ホワイトボード

【手順】
● 1つの言葉から連想するものを答えていく
● 指定された文字から連想するものを答える

【ポイント】
● NGワードなどを決めて遊ぶとより楽しめます。

■パズルゲーム


パズルゲームの中でもクロスワードパズルは、多くの高齢者施設で取り入れられている人気のあるゲームです。クロスワードは単にマス目を埋めるだけでなく、推理力や記憶力を高める効果が期待できます。

また、ジグソーパズルはピースを探すことで、色の判別や図形の認識、空間把握など脳の活性化につながるほか、手先を使って細かな作業をするため、身体能力の向上にも役立ちます。

■クイズゲーム


漢字を組み合わせて行う穴埋めや四字熟語クイズ、都道府県クイズは、記憶力のトレーニングになるゲームです。クイズはいろいろなパターンが作成でき、解答者のレベルに合わせて出題できるので、誰にでも楽しんでもらえます。

【出題例】
漢字クイズ □共通する漢字を答えましょう

(1)安□ 原□ □声 □毛
答え:産

(2)口□ 食□ □茶 □白
答え:紅

■手拍子ゲーム


手拍子ゲームは、「1・2・3・4」と、カウントしながら手拍子をするゲームです。2人で行う場合は、誰が何拍目に手を叩くかをきめておき、複数人の場合は右側と左側に分けて行うこともできます。リズム感や記憶力が必要になるため、認知症の予防に効果的です。

■風船バレー


風船バレーは、屋内で風船を用いてラリーを続けたりネット越しに風船を打ち合ったりすっるゲームです。腕や背中を使うゲームなので、椅子に座ったままででき、転倒リスクが少なく高齢者でも安全に楽しめます。風船を目で追いかけることで、動体視力や空間認識力を高める効果も期待でき、目標回数を決めて行うと達成感も得られます。

【用意するもの】
● 風船
● ネット
● 椅子

【ポイント】
● 風船バレーの前には、体をほぐす準備運動をしてから始めましょう。
● 風船がとりにくいところは職員が手伝うなど、ケガをしないようにフォローが必要です。

■トランプ


トランプは、ババ抜きや神経衰弱のように手軽に楽しめるもののほか、七並べのように思考力が試されるものまであり、認知症予防に効果的です。カードを用意するだけで手軽にでき、馴染みもあるため、積極的に参加しやすいでしょう。

【用意するもの】
● 大きめのトランプ

【ポイント】
● 持ちやすく数字や柄が見えやすいように、大き目のトランプを使用しましょう。
● 参加人数が多いときは、チームを分けて行うのもおすすめです。


3. ゲームを行う際の注意点




ゲームを実施する際には、以下の点に注意しましょう。

■ゲームの選び方について


体を動かすゲームは、ケガをしないように安全にできるものを選ぶことが重要です。身体能力が低下している高齢者はケガをしやすいため、職員が見守りながらゲームを行いましょう。
また、ゲームのレベルは簡単すぎても難しすぎてもよくありません。初心者でも楽しめるレベルのものを選び、参加する人に合わせたものにすると楽しんでもらえるでしょう。ただし、ゲームは参加者の方が興味をもてそうなものを選んでください。無理やり参加してもらったとしても、楽しんでもらえなければ認知症予防の効果は期待できません。

■ゲームの進め方について


ゲームを進行する際は、同じ要介護レベルのグループで行うと、ゲームのレベルや種類も考えやすいでしょう。ルールを説明する際は、わかりやすいように伝えることがポイントです。勝ち負けがあるゲームの場合は、勝ち負けにこだわらず、誰もが楽しく参加できるようなルールにアレンジしましょう。うまくできたら「すごいですね」「お上手ですね」などの声かけをすることで、達成感や次回への参加意欲にもつながるでしょう。
また、ゲームを始める前は参加者の体調やケガの有無を必ず確認し、ゲームをしている最中も顔色や様子を確認しましょう。


4. まとめ



ゲームを取り入れたレクリエーションは、利用者を楽しませ、心身の健康を維持するために多くの介護施設で取り入れられています。認知症の予防にも効果的なため、利用者の方に積極的に参加してもらえるようなゲームを実施しましょう。介護施設でゲームを実施する際は、安全面に配慮し、体調の変化などを見逃さないようにすることがポイントです。


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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
栖原 大輔

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。介護福祉士。福祉業界の実務経験に裏付けられた豊富な業界知識による現場目線での記事作成が得意。

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