ホームヘルパーの仕事内容とは?やってはいけないことや役割も解説
介護

2022年8月16日

ホームヘルパーの仕事内容とは?やってはいけないことや役割も解説

 


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高齢化が進む日本では、介護職の需要が高くなっています。
これから介護職に就こうと考えている方の中には、自宅で介護サービスを行う「ホームヘルパー」に興味がある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ホームヘルパーの仕事内容や役割、やってはいけないことについて解説します。ホームヘルパーに必要な資格やスキルアップの方法も解説していますので、ぜひお役立てください。


1. ホームヘルパーの仕事内容とは




ホームヘルパーの仕事は、大きく分けると以下の通りです。

● 身体介護
● 生活援助
● 通院介助

まずは、それぞれの具体的な仕事内容についてご紹介します。

■身体介護


身体介護とは、要介護者の身体に直接触れて行う介助とそのための準備や後片付けのことです。
食事や着替え・入浴・排せつの介助のほか、流動食など身体介護の調理が必要な場合は調理・後片付けも含みます。
また、法令で定められた条件のもと、一定の研修を受けた介護士であれば経管栄養やたんの吸引なども可能です。

■生活援助


生活援助では、要介護者の身体に直接触れない範囲で基本的な日常生活の介助をします。
掃除や洗濯・買いものの援助以外に調理も行いますが、基本的に食事介助は含まれません。
なお生活支援の調理とは、あくまで一般的な食事の調理を指すため、身体介護の一環として行う流動食などの調理とは異なります。

■通院介助


通院介助は、ホームヘルパー自ら車を運転して要介護者を病院へ連れていき、移動や受診手続きの介助をします。


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2. ホームヘルパーがやってはいけないこと




ホームヘルパーは利用者の自宅を訪問し、日常生活に必要な介助をするため、「どこまでやっていいのかあいまいになってしまう」場合もあるでしょう。
しかし、ホームヘルパーができる介護支援の範囲は市町村ごとに細かく決められており、やってはいけないことをしてしまうと他のホームヘルパーに迷惑がかかります。
やってはいけない手伝いは上手に断るようにしましょう。

■本人を直接援助しているといえない行為


利用者本人を直接援助しているといえない行為はやってはいけません。
理由は、ホームヘルパーは介護保険によって利用者の援助のために派遣されているからです。
そのため、利用者以外の援助を依頼されたら「介護保険が適用されている利用者様のお手伝いしかできません。」など、やさしくはっきりと断りましょう。

【本人を直接援助しているといえない行為の例】
● 利用者以外のための洗濯や調理
● ペットの世話
● 子どもの世話

■最低限の日常的生活に必要ない行為


最低限の日常的生活に必要のない行為も、やってはいけません。
理由は、あらかじめ決められた時間内で介助を行うため、日常的生活に不必要な家事などをしていると時間がかかり、スケジュールが崩れてしまうからです。
日常的生活に不要な行為を依頼された場合、時間が確保できないことを伝えて断りましょう。

【最低限の日常的生活に必要ない行為の例】
● 家具の移動
● 庭の手入れ
● おせちなど特別料理の調理

■ホームヘルパーの業務として適切ではない行為


ホームヘルパーの業務として適切ではない行為もやってはいけません。
利用者の健康を考えて、不適切であったり万が一の際にトラブルの元になったりするような行為は避けましょう。
「買いもののついでにタバコもお願いしたい」などと言われたら「医者から止められているので買えません。」と伝えて断ると、利用者も納得しやすいです。

【ホームヘルパーの業務として適切ではない行為の例】
● 酒・タバコの購入
● 金銭の管理
● 公文書などの代理人行為

■医療行為となるケア


医療行為となるケアも、やってはいけないと決められています。
医師や看護師などの免許をもっていないホームヘルパーが他人に医療行為を行うことは、医師法によって禁止されているからです。
利用者に医療行為となるケアお願いされたら、思わぬ事故やケガを避けるためにもしっかりと断りましょう。
断る際には「法律で禁止されているので、医療行為はできません。」と伝えたうえで、ホームヘルパーとしてできる範囲でサポートすると喜ばれます。

【医療行為となるケアの例】
● 服薬管理
● 摘便
● 床ずれの処置


3. ホームヘルパー(訪問介護)と訪問看護の違い




ホームヘルパー(訪問介護)と訪問看護はどちらも利用者の自宅でサービスを提供しますが、それぞれ明確な違いがあります。
主な違いは下記の通りです。

サービス内容 資格 保険
ホームヘルパー ● 身体介護
● 生活援助
● 通院介助
● 介護福祉士
● 実務者研修修了者
● 初任者研修修了者
● 旧ホームヘルパー1級課程修了者
● 旧ホームヘルパー2級課程修了者
● 旧介護職員基礎研修課程修了者
など訪問介護員が行う
● 介護保険のみが適用
● 要支援1~2、要介護1~5の方が対象
訪問看護 ● 点滴や注射など医師の指示による医療処置
● 薬の相談・指導
● 自宅でのリハビリ
● 医療機器の管理など
● 看護師
● 准看護師
● 保健師
● 助産師
● 理学療法士
● 作業療法士
● 言語聴覚士
など医療従事者が行う
● 介護保険と医療保険が適用


4. ホームヘルパーに求められる役割とは




ホームヘルパーの役割は、要介護者の日常生活をサポートすることです。
そのため、利用者以外の食事の準備や大掃除など特別な家事はできず、あくまでも要介護認定を受けた方へのサービスを行います。
一方、要介護者や家族に対する介護のアドバイスや精神的なケアは、ホームヘルパーの役割の一つです。
介護が必要になると、本人だけでなく家族も介助のために外出が減り、気持ちが沈みやすくなるでしょう。
そこで、ホームヘルパーが介助の悩みに対するアドバイスを行うことで、家族の負担を軽減できます。


5. ホームヘルパー必要な資格




ホームヘルパーになるためには資格が必要です。
ここでは、ホームヘルパーとして働くために必要な資格についてご説明します。

■介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)


介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は、2013年4月に行われた介護保険法施行規則改正後からスタートした資格です。
利用者の身体介護や生活支援など介護の基礎を学ぶ130時間の講義と実技演習を受講し、修了試験に合格すると資格が取得できます。
学歴や年齢を問わず基礎から学べるため、介護職員初任者研修の資格取得からホームヘルパーのキャリアをスタートさせる方も多いでしょう。
資格をもっていると給料がアップしたり転職に有利になったりするので、ホームヘルパーの仕事に興味がある方は、はじめに介護職員初任者研修の資格取得を目指すのがおすすめです。

■介護福祉士(旧ヘルパー1級)


介護福祉士(旧ヘルパー1級)とは、介護職員初任者研修の上位資格です。
2013年4月に行われた介護保険法施行規則改正後からスタートし、介護福祉士の国家試験を受験するために必要な資格でもあります。
実務者研修では介護スキルはもちろん、たんの吸引や経管栄養などの医療行為となるケアについて学ぶことが可能です。
実務者研修課程を修了すれば資格手当や職務手当による給料アップが期待できるため、ホームヘルパーとしてスキルアップを図りたい介護士さんや、転職で活躍の場を広げたい方にも有利でしょう。
なお、無資格から介護職員実務者研修を修了するには450時間のカリキュラムを受講する必要がありますが、介護職員初任者研修を修了していれば320時間に免除されます。

■介護福祉士


護福祉士とは、介護専門職の中で唯一の国家資格です。
介護福祉士の資格の取得には、養成施設ルート・福祉系高校ルート・実務経験ルートの3種類があります。
なかでも、介護福祉士国家試験の受験者の90%ほどを占める実務経験ルートは実務経験が3年以上に加え、介護職員実務者研修を修了した方が受験可能です。
受験には実務経験などの条件がありますが、国家資格のため、社会的な信頼性も高いことから就職時に有利でしょう。

関連記事:ホームヘルパー(訪問介護員)とは?仕事内容や資格、給料を解説!


6. まとめ




ホームヘルパーには要介護者の普段の暮らしをサポートする役割のほか、家族に対する介護のアドバイスや精神的なケアも期待されています。
ただし、ホームヘルパーにはやってはいけないこともあるため、ルールを確認しながらできない依頼はやさしくはっきりと断りましょう。


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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
求人あるあるお役立ち情報編集部

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