介護タクシーとは?運転手の仕事内容や必要な資格、給料、魅力を解説!
介護

2022年2月16日

介護タクシーとは?運転手の仕事内容や必要な資格、給料、魅力を解説!

 

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介護タクシーは、訪問介護において「利用者をサポートする福祉車両」の総称です。福祉タクシーは、一般旅客運送事業のことであり、両者にはサービスや役割に違いがあります。介護タクシーの運転手になりたいと考えている場合、両者の違いや実際に働き始めるにはどのような手順を踏めば良いのかを理解する必要があります。

そこで、介護タクシーと福祉タクシーそれぞれの役割や、介護タクシー運転手になるために必要な資格や働くための方法を詳しく紹介します。

1. 介護タクシーと福祉タクシーとは



介護タクシーのほかに、福祉タクシーと呼ばれるサービスもあります。介護タクシーと福祉タクシーはサービスの提供方法や役割などの違いがあるため、介護タクシー運転手を目指す場合には、両者の違いについて確認しておくことが大切です。それぞれの特徴や役割、違いについて解説します。

■介護タクシー


介護タクシーとは、訪問介護において「利用者をサポートする福祉車両」の総称です。
通常の介護タクシーと介護保険タクシーを含めて「介護タクシー」と呼ばれます。介護保険タクシーは保険が適用されるものであり、通常の介護タクシーは保険が適用されません。

介護保険タクシーは、要支援1~2の方や1人で公共交通機関を利用できる方は乗車できないといった条件が定められています。また、乗車する目的は病院への通院や選挙の投票など限定されていることも特徴です。
保険が適用されない通常の介護タクシーは、利用するための条件はなく、どのような目的で利用しても問題はありません。

■福祉タクシー


福祉タクシーは、身体が不自由な方や高齢者を介助するための車両です。介護タクシーとは違い、ワンボックスやワゴンタイプで、車両の後ろにはストレッチャーや、車椅子が乗り降りしやすいようにスロープやリフトが搭載されて付いています

なお、福祉タクシーは保険が適用されません。福祉タクシーの運転手として働くのであれば、介護職員初任者研修を取得する必要はなく、普通自動車二種免許だけで働くことは可能です。

■介護タクシーと福祉タクシーの違い


介護タクシーと福祉タクシーは、利用者の介助をするかどうかと、車の構造に違いがあります。

どちらのタクシーも、介護や介助が必要な方を乗せるという目的は同じですが、福祉タクシーについては移動をサポートするためのものであり、基本的にそのほかの介助はしません。また、福祉タクシーは介護保険の適用外です。

介護タクシーは車を乗り降りする際に介助をしたり、病院への付き添いや着替え、排せつなどの介助をすることがあります。


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2. 介護タクシー運転手の仕事内容



介護タクシー運転手は、タクシーの運転以外に利用者の介助や生活をするうえで必要なことをサポートします。利用者が希望する目的地まで運転する業務以外にもどのような業務があるのか、仕事内容について理解しなければなりません。

そこで、介護タクシー運転手の主な仕事内容を2つ紹介します。

■福祉タクシー


介護タクシー運転手の主な仕事は、利用者が希望する場所までタクシーを運転することです。利用者は、通院や買い物で介護タクシーに乗車するケースが多くあります。

また、介護タクシーは一般的なタクシーとは異なり、お客さんを見つけるために道路を走行したり、路上で待ったりせず、予約を受けた時間のみ運転業務を行います。

■介助業務


利用者の介助も介護タクシー運転手の仕事です。タクシー乗降時の介助や、外出した際のトイレや着替えの介助をするケースも少なくありません。

病院の受付や自宅の玄関に移動をしたり、病院では受付を済ませたりといった業務も行います。病院に行った場合には、支払いをしたり、薬を受け取ったりなどの介助をすることも多いです。

3. 介護タクシーの運転手になるには



介護タクシーの運転手になるには、会社へ就職する方法と開業する方法の2パターンがあります。どちらの働き方が自分に向いているのか、仕事に就く前に確認しておきましょう。

介護タクシー運転手になる方法について詳しく説明します。

■タクシー会社へ就職


介護タクシー会社への就職は、介護業界で働いたことがなかったり、介護に関連する資格を持っていなかったりする方でも普通自動車免許を取得していれば就職できます。

また、介護職員初任者研修を取得していなかったとしても、資格取得のための手当が付く会社も多くあります。
しかし、介護職員初任者研修は比較的取りやすい資格のため、介護タクシー会社への就職前に取っておくと採用時に有利になるでしょう。

■個人で開業


タクシー会社に就職するのではなく、自分で開業する方法もあります。開業する場合には、タクシー事業者として開業するのではなく介護保険事業者になることが特徴です。介護保険事業とは、訪問介護事業や居住介護支援事業などがあります。

開業時には運輸局で申請をして試験を受ける必要があり、準備を始めてから開業までには約4か月の時間がかかることが一般的です。

4. 介護タクシー運転手に必要な資格は



介護タクシー運転手になるためには、タクシーを運転するための資格と利用者を介助するための資格が必要です。
具体的な資格の名称と、資格の活用方法について解説します。

■普通自動車二種免許


普通自動車二種免許は、タクシーの運転手になるには必ず取らなければならない資格です。
普通自動車第二種免許を取得できる教習所もしくは合宿免許に参加申し込みをして、学科試験と実技試験をクリアする必要があります。なお、普通自動車第二種免許は年齢が21歳以上で、普通免許を取ってから3年が経過していなければ取得できません。
介護タクシー運転手になるために普通自動車二種免許を取った方は、運転に慣れることから始めましょう。

■介護職員初任者研修


介護タクシー運転手は、乗降時の介助やトイレや着替えの介助なども行います。利用者の身体に触れる介助をするためには、介護の資格を取らなければなりません。
介護の資格のなかでも基礎知識やスキルを学べる介護職員初任者研修を取得する必要があります。
介護職員初任者研修は、ハローワークもしくは民間のスクールで申し込みを行い、講習130時間を受けたうえで、修了試験に合格することで取得可能です。


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5. 介護タクシーを個人で開業するには



会社に就職するのではなく、介護タクシーを個人で開業するためには、事業許可を取らなければなりません。利用許可を取るためには、3つの条件を満たす必要があります。

①人的要因
・普通自動車二種免許を持つ運転手がいること
・運行管理者と整備管理者がいること

②設備要件
・建物土地の使用期限が3年以上
・事務所、仮眠室、休憩室がある
・営業所にタクシーの車庫が併設されている
・車両タクシーの幅と長さ+1m以上の車庫がある
・タクシーの清掃するための水道や点検設備がある
・スロープやリフトがついた福祉車両を1台以上所有している
・メーター制で運賃を取る場合にはメーターが設置されている

③資金要件
・所要資金合計額50%以上で、開業当初に必要な資金の100%以上の資金を申請日以降に確保している

以上の条件を満たして事業許可を取る必要があります。3つの条件を満たしたら、介護タクシーに使用する車両の検査を受けて登録した後、グリーンナンバーに変えます。
介護タクシー事業は運輸開始届を提出し、受理された段階で前手続きが完了です。

6. 介護タクシーの料金



介護タクシーの料金は、運賃・介助・介護用品のレンタル費用を合算します。それぞれの料金は介護タクシー事業者ごとに異なるほか、開業する場合には自分で設定することが可能です。
運賃・介助・介護用品のレンタル費用の料金目安は以下の通りです。

【時間にかかる運賃】
・時間制の場合は30分につき約1,000円
・30分500円、以降30分につき約2,000円
・距離制の場合2kmにつき約800円、以降1kmごとに約400円

【介助費用】
保険適用外の場合の料金
・乗降介助:500~2,000円
・屋内での介助:約1,000円
・外出での介助:約1,000円
・病院内での介助:30分や1時間単位で約900円

なお、介助費用は自己負担1割で1回約100円です。

【介護用品のレンタル費用】
・車椅子:無料、もしくは約1,500円
・リクライニング機能付き車椅子:約1,500~2,000円
・ストレッチャー:約5,000円


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7. 介護タクシーの給料・収入




介護タクシー運転手の求人から平均収入を計算すると、正社員の場合は約250万円です。介護タクシー事業を開業し、週に6日働く場合は月収約35万円であり、年収にすると約420万円が目安です。
開業する場合には、経費がかかるため、正社員で働く場合でも開業する場合でも、給料に大きな差はないといえます。

8. 介護タクシー運転手の魅力・やりがい



日本では少子高齢化が深刻になっており、今後高齢化は加速するため、介護タクシーを始め介護業界の需要は増しています。そのため、数年は仕事が安定することは魅力のひとつです。

また、介護タクシーの利用者は、基本的に運転手を指名します。毎回同じ利用者を乗せるため、コミュニケーションを取る頻度も高くなり、仕事を通して信頼関係を築けることが魅力です。

さらに、利用者から指名される運転手と指名されない運転手で、介護タクシー運転手としての稼働時間にも差が生じます。介護タクシー事業所の正社員として働く場合でも、自分で開業する場合でも、実力主義の一面があり、利用者からの指名数によって収入アップを目指せることもやりがいのひとつです。

9. 介護タクシーの運転手を目指そう



介護タクシーは利用者の送迎や、必要に応じて介助のサービスも提供します。高齢化が進むなかで介護業界の需要は増加するため、介護タクシーの運転手はニーズが高いです。

普通自動車二種免許と介護に関する資格を持っていれば働くことが可能であり、介護職員初任者研修は未経験でも取得できます。介護タクシー運転手の仕事内容や働き方、やりがいなどを参考にして、介護タクシー運転手を目指しましょう。



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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
求人あるあるお役立ち情報編集部

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