円になってできる高齢者のレクリエーションとは?アイデアや開催時のポイントを紹介します
介護

2023年3月8日

円になってできる高齢者のレクリエーションとは?アイデアや開催時のポイントを紹介します

 


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今回は、円になって楽しめる、大人数向けの高齢者レクリエーションの事例をご紹介します。また、多人数でレクリエーションを行う際のポイントも解説しますので、利用者の方々が喜んで参加できるレクリエーションの企画・実施にお役立てください。


1. 大人数のレクリエーション開催時のポイント




高齢者向けの大人数レクリエーションを成功させるためには、参加者全員が楽しめるような内容であることが大切です。ここでは、大人数で行う高齢者向けレクリエーションで気を付けたいポイントをご紹介します。

■実力差が出にくい内容にする


高齢者向けレクリエーションは、能力にばらつきの少ないプログラムを選ぶようにしましょう。特に大人数の場合は、1人でも多くの利用者に楽しんでもらえる内容であることが重要です。
たとえば、立位でのレクリエーションが苦手な利用者のいる場合は、座位でもできるような内容に変更します。また、ルールはできるだけシンプルでわかりやすいものにすると、より盛り上がります。

■安全対策や体調確認を怠らない


高齢者は身体能力や判断力が衰えているため、きちんと安全を確保することが大切です。参加者がケガをすることなく楽しめるよう、スタッフ同士で協力しながら工夫していくとよいでしょう。
車椅子の利用者がいる場合や、聴力の弱った利用者がいる場合など、それぞれに応じた対応を心がけてください。

■参加者全員が交流できるようにする


レクリエーションは、楽しみながら交流を深めていくものです。そのため、利用者の様子を常に把握しながら、孤立しているような人がいたら声をかけ、参加できるように調整しましょう。
参加者の中には、人の輪に入ることを戸惑う方もいらっしゃるので、スタッフが適宜サポートすることが大切です。


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2. 道具を使わないレクリエーション




ここでは、道具を使わずに楽しめる、円になって行うレクリエーションのアイデアをご紹介します。道具を買う必要がなく、思いついたらすぐにできるのがポイントです。

■前後左右ゲーム


参加者同士が手をつなぎ、円になって行うゲームです。椅子に座ったままでもできるので、多くの方が参加しやすいでしょう。

【遊び方】
1. ゲームの進行役(代表者)が「前後左右」 のいずれかを選択し、指示を出す
2. 利用者はそれに反応して両足を少し前に出したり、後ろに下げたり、左や右にステップをする

手をつないでみんなで一斉に動くゲームのため、とまどう方もいるかもしれませんが、うまく動作が連動すると達成感があります。
慣れてきたら、前と言われたら後へ、右と言われたら左へというように、逆の動きをすることで脳を鍛える応用編も実施してみましょう。

■しりとりゲーム


高齢者にとって「しりとり」などの脳トレゲームは、認知症予防に非常に有効です。

【ポイント】
● 通常のルールに、パスは3回までなどの条件を1つ加える
● キッチンタイマーや目覚まし時計を使って、制限時間内に誰が一番多くしりとりをつなげられるかを競う

単純だからこそ、ルールにアレンジを加えるとさまざまな楽しみ方ができます。人数が足りない場合は、タイマーが鳴った瞬間に答える番だった人が負けというルールを決めておくと盛り上がるでしょう。


3. 身近なものを使ったレクリエーション




ここでは、多くの施設で親しまれている身近なものを使ったレクリエーションゲームをご紹介します。

■輪投げ


輪投げは、目の前に並べられた棒にリングを投げ入れるシンプルなゲームです。

【用意するもの】
● 棒
● 輪っか

数個の輪っかと棒があれば遊べます。
遊び方は簡単ですが、決まった位置に輪っかを投げるのは意外と難しく、高齢者にとって効果的なトレーニングにもなります。大人数のレクリエーションであれば、チームで遊ぶのも楽しいでしょう。

■ぐらぐら玉入れゲーム


円になって座り、その中央に傘を逆さ向きに置いて、新聞紙のボールを投げ入れるゲームです。

【用意するもの】
● ビニール傘
● 新聞紙を丸めたボール

制限時間を決めて、傘に新聞紙の玉を投げ入れます。時間がきたら、責任者が傘の中に入った玉の数を数えて結果を発表します。
参加人数が少ない場合は個人戦として楽しめ、多い場合はチームで対抗戦をして遊ぶと、コミュニケーションが活発化されるでしょう。

■ボール渡しゲーム


膨らませた風船をバスタオルに乗せて運ぶゲームです。2人1組になってバスタオルを持ち、次の組にパスしていきます。

【用意するもの】
● 風船
● バスタオル

バスタオルの上の風船が落ちないように慎重にバランスをとるため、腕の筋力トレーニングに加え、集中力も養われます。さらに、パートナーやバスタオルを渡す相手と呼吸を合わせることで、コミュニケーションを促す効果もあります。
慣れてきたら、バスタオルの上に置く風船の数を増やしたり風船の代わりにボールを置いたりして、難易度を上げてみてください。

■ティッシュあおぎ


2つのチームがそれぞれ円になって、中央に用意されたティッシュペーパーをうちわであおぎ上げ、相手チームの陣地にティッシュを送り込むゲームです。

【用意するもの】
● ティッシュペーパー
● うちわ

ゲーム終了後、自分の陣地にあるティッシュの数が多いチームの負けです。
グループ対決になるため、参加者同士で作戦を話し合い、自分の陣地にティッシュが落ちないように協力し合うなど、コミュニケーションを促進する効果があります。

■口腔体操


口腔(こうくう)体操は、高齢者の口腔機能の低下に伴う摂食・嚥下(えんげ)障害や構音障害の予防のために、舌や口の周りの筋肉を伸ばしたり動かしたりします。
口腔体操の中でも比較的簡単にできるのが、「顔の筋肉」を鍛えることです。

【やり方】
1. こぶしを作り、頬に当てる
2. 力を入れながら円を描くように回す
3. 反対方向も同様に行う

また、早口言葉のゲームも高齢者におすすめの口腔体操です。利用者に無理のない早口言葉を用意しましょう。

■風船バレー


風船バレーは、風船があればすぐに楽しめるゲームです。車椅子の利用者や長時間立っているのが難しい方でも、座りながら参加できます。

【用意するもの】
● 風船

単にラリーを続けるだけでなく、チーム戦や個人戦など、ゲームの形式を利用者の状態に合わせることができます。
ただし、油断すると思わぬ事故につながる危険性があるため、注意してください。
風船が取りにくい場所は職員でフォローするなど、高齢者が大きく動く必要のないように工夫しましょう。


4. まとめ



今回は、円になって行える高齢者向けのレクリエーションをご紹介しました。利用者同士が楽しみながら脳や身体機能を維持・向上させるレクリエーションは、他にもさまざまなバリエーションがあります。
準備が必要なレクリエーションもありますが、風船やペットボトル、新聞紙など身近な道具で遊ぶことができるものも多く、気軽に実施できます。
大人数で行うことのメリットを活かしながら、多くの利用者が楽しめるように工夫してください。


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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
栖原 大輔

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。介護福祉士。福祉業界の実務経験に裏付けられた豊富な業界知識による現場目線での記事作成が得意。

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