手遊び・指遊びが高齢者の脳トレに効果的って本当?その理由やおすすめの遊びを紹介
介護

2023年4月25日

手遊び・指遊びが高齢者の脳トレに効果的って本当?その理由やおすすめの遊びを紹介

 
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介護施設では毎日レクリエーションを行いますが、高齢者のためになる企画を提供したいと日々模索している方も多いのではないでしょうか。 レクリエーションに脳トレを取り入れると、参加者も楽しみながら脳の活性化を促すことが可能です。なかでも特に、手遊び・指遊びは効果的と言われています。 こちらでは、手遊び・指遊びを取り入れる際のポイントや高齢者におすすめしたい遊び方を紹介するので、ぜひ参考にしてください。  

1. 手遊び・指遊びが介護施設の脳トレにおすすめの理由

手遊び・指遊びによる脳トレがおすすめの理由は、手や指を動かして脳の活性化を促すことでさまざまな効果が期待できるからです。認知症の予防や認知機能の改善・向上だけでなく、指先の動きのなめらかさを増し、集中力アップにもつながります。 簡単かつ脳の刺激になり、誰でも参加できることから、職員の準備の手間も軽減できるため、レクリエーションとして行うのに最適と言えるでしょう。

■認知症の予防になるから

脳トレでは、右手と左手を違う方向に動かしたり声を出してリズムに合わせたりします。複数のことを同時に行わなければならないため、脳にとってよい刺激となるでしょう。 また、指先をなめらかに動かすことや細かな作業ができるように脳トレを行うこことで、認知症予防が可能です。

■さまざまな症状の高齢者が楽しめる

手遊び・指遊びは座ったまま簡単な動きでできるため、体への負荷がかかりにくいことが特徴です。 参加者の中には、日常の動作が不自由な方や体を支えられない方もいるかもしれません。手遊び・指遊びであれば体の状態や要介護度によらず、さまざまな高齢者を対象にできます。全員が一緒になって楽しめるほか、バリエーションも豊富なので、毎日行なってもワンパターンになりにくいでしょう。

■準備の手間がかからない

介護施設のレクリエーションには、大がかりなものや下準備に手間がかかるものまであります。 手遊び・指遊びなら、道具や仕込みが不要ですぐに始められるため、新しいレクリエーションとして取り入れやすいでしょう。忙しい介護職員にとって、準備の手間がかからないレクリエーションはいくつバリエーションがあってもありがたいものです。 また、短時間で簡単にできる手遊び・指遊びであれば、手軽に隙間時間に取り入れられるため、毎日の活動に組み込みやすいこともポイントです。

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2. 手遊び・指遊びをする際のポイント

高齢者の脳トレにおすすめで手軽にできる手遊び・指遊びですが、取り入れる際に注意したいポイントがあります。 毎日続けるためにも、高齢者の特徴や遊びの目的をしっかり把握しておきましょう。

■毎日継続できるよう工夫する

手遊び・指遊びは毎日継続することで効果がでるため、継続できるように工夫することが大切です。 週や月ごとに新しい遊びを取り入れると、飽きることなく楽しんで続けられます。 また、季節のイベントの曲や歌をアレンジして取り入れると、さらに気分が盛り上がるでしょう。

■コミュニケーションを意識する

手遊び・指遊びは1人でもできますが、2人以上が参加できるレクリエーションにすることで交流の機会が増えます。参加する人数が変わることで触れ合う時間や接し方も変わるため、コミュニケーションの幅も広がるでしょう。 複数の人と会話したり他者の手指の動きに反応したりすることで、競争心や関心が生まれ、1人では得られない刺激を受けられます。

■少しずつ難しくする

同じことを繰り返すと慣れるため、脳への刺激が減ります。慣れてきたと感じたら、少しずつ難易度を上げていきましょう。 リズムを少し早くしたり違う動きを取り入れたりしながら、やや難しいと感じるくらいの難易度に設定することをおすすめします。ただし、参加者の身体状態やその日のやる気の有無によって臨機応変に変更することが大切です。

■始める前に手や指の体操を行う

高齢者は加齢とともに手や指が動かしづらくなっていますので、遊びに取りかかる前に軽く動かし、手を温めましょう。前もって行なっておくことで、ケガや痛みの防止にもつながります。 これから手と指をしっかり使い始めることを、体と心に伝えることが大切です。  

3. 手遊び・指遊びをする前の準備体操

先述したように、手遊び・指遊びをする前の準備体操の目的は、手指が動かしやすいように血行をよくし、柔軟性を高めながらケガや痛みの防止をすることです。 簡単な指体操そのものが認知症予防にもなりますので、脳トレのプログラムに組み込んでみましょう。

■手のもみほぐし

両手を使って手のひらや手の甲、指全体をもみほぐします。手のひらをこすり合わせたりマッサージしたりして、手全体が温まるまでほぐしましょう。 ほぐれてきたら、指を1本ずつ曲げたり両手の指を合わせたりクルクル回したりして、ゆっくりと動かします。

■指折り体操

指で数字を数えていく運動です。最初は両手をパーの状態で開いて、親指から1本ずつ折り曲げます。すべて折り曲げたら、今度は小指から1本ずつ広げていきましょう。 ゆっくりでかまわないので、一緒に声を出しながら指を動かしてもらうことで、口腔機能の向上にも役立ちます。  

4. 高齢者におすすめの手遊び・指遊び

この章では、簡単にできる指体操や、高齢者にもなじみの深い昔ながらの指遊び、音楽やリズムにのって楽しむ手遊びなどを紹介します。 どれも難易度の低いものから、高難度へ進めていけますので、参加者に合わせて取り組んでみてください。 それぞれに特徴やメリットがありますので、いろいろと組み合わせてレクリエーションに取り入れるとよいでしょう。

■片手はパー、片手はグー

両手を使って数を数える指体操のゲームで、右手はパー、左手はグーの状態からスタートします。数を数えながら順番に右手は指を曲げていき、左手は広げていきます。 最初は難しく感じるので、ゆっくりと確認しながら数えていくとよいでしょう。

■口につられずグーチョキパー

こちらも指体操を応用したゲームですが、さらに複雑です。 手の動きは「グーチョキパー」ですが、口からは「パーチョキグー」と声を発します。口につられて手が動かないようにするゲームで、つられる方が続出するため、盛り上がる指体操です。

■尺取り虫

両手の親指と人差し指をくっつけたり離したりして、尺取り虫の動きに見立てて行います。指の動きのほか、空間認知の能力も必要になるので、脳の活性化に効果的です。 この動きは指先にある消化器系のツボを刺激するため、食欲増進にも効果があり、夏場などで食欲が低下しやすいときに取り入れるのがおすすめです。

■むすんでひらいて

歌に合わせて、手を閉じたり開いたりする手遊びです。動きも単純なものが多く、初めてリズム手遊びをされる方がいても導入しやすいでしょう。 また、子どもと一緒に行うのにも向いているため、近隣の幼稚園や保育園との交流の機会に実施することもおすすめです。

■あやとり

1本のひもを結んで輪っかにし、指にかけながら東京タワーやお茶碗などさまざまなものの形を作っていきます。あやとりは指先を使いながら次の工程を考える必要がありますので、脳トレに最適です。 昔遊んだことを思い出しながら、利用者同士で会話することもよい脳トレになるでしょう。

■折り紙

高齢者にとって折り紙は、なじみの深い手遊びの一つです。 完成した折り紙を使って参加者全員で千羽鶴などの大きな作品に仕上げたり、記念として自宅(自室)にも持ち帰ってもらえたりします。 新しい折り方を覚えた日の達成感や楽しさを思い返すことで、脳の活性化させる効果も得られるでしょう。  

5. まとめ

高齢者の脳トレに効果的な手遊び・指遊びについて、レクリエーションに取り入れる際のポイントや注意点を紹介しました。手遊び・指遊びは高齢者に楽しく脳トレに参加してもらい、遊びながら認知症が予防できるため、おすすめです。 毎日続けることで効果がアップするので、続ける工夫や働きかけをしていくとよいでしょう。

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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
栖原 大輔

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。介護福祉士。福祉業界の実務経験に裏付けられた豊富な業界知識による現場目線での記事作成が得意。

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