ケアマネージャーの給料の平均は?資格の取得は難しい?
介護

2019年12月11日

ケアマネージャーの給料の平均は?資格の取得は難しい?

介護の現場の中で、ケアマネージャーは比較的給料の高い職種だとされています。しかし、具体的にどのぐらいなのかについてはよく知らないという人も多いのではないでしょうか。また、ケアマネージャーになるのは難しいのかといった問題も気になるところです。そこで、ケアマネージャーの給料と資格取得の難易度などについて紹介をしていきます。

 

1. ケアマネージャーの平均給料を紹介!

ケアマネージャーとは介護支援専門員とも呼ばれており、要介護者サイドからの相談に応じて適切なサービスを受けられるように、自治体や業者などと連絡・調整を行う職業です。それでは給料はどのくらいかといえば、厚生労働省の調査によると平成30年の平均基本給は21万7690円となっています。もちろん、ケアマネージャーに支払われるのはこれがすべてというわけではありません。そこに手当などが加算されるので、実際の平均給与額は35万320円となります。これらの数字を前年度と比較した場合、基本給は1,960円、給与額は7,550円高くなっています。

ちなみに、以上の数値はあくまでも常勤スタッフ限定のものです。非常勤スタッフの場合、平成30年における平均給与額は12万2500円であり、時給換算にすると1,280円です。また、同じ常勤スタッフであってもケアマネージャーの給料は経験の差によって大きく変わってくる可能性があります。つまり、キャリアの浅い若いスタッフよりも、ある程度年齢を重ねてキャリアを積んでいるベテランのほうが給料は高いというわけです。実際、20代前半と40代後半のスタッフでは平均給与額に2倍ほどの開きがあります。さらに、経験豊富なケアマネージャーはどの施設も不足しているため、給料アップを目指そうと思えば、ある程度の経験を積んでから条件のよいところに転職するのも一つの手です。


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2. ケアマネージャーの給料は高い?

介護の現場で一番給料が高いのは平均基本給額23万4150円の看護職員です。次いで、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士または機能訓練指導員が続き、そのあとがケアマネージャーです。要するに、ケアマネージャーは3番目の高さということになります。ちなみに、その他のスタッフとしては、介護職員、生活相談員・介護相談員、事務職員、調理員、栄養士などがいます。この中で直接比較すべきは人数が多く、キャリアにおいてケアマネージャーの前段階ともいえる介護職員でしょう。

一般的な介護職員の場合、平均基本給は18万1220円で、平均給与額は30万970円です。つまり、ケアマネージャーは介護職員より基本給で約3万6000円、給与額なら約5万円も高いということになります。こうして比べると、ケアマネージャーになるのと一般的な介護職員に留まっているのでは給料面でかなりの差があることがわかります。そのため、多くの人は介護職員初任者研修から始めて、実務者研修、介護福祉士と資格のレベルを上げていき、最終的にケアマネージャーを目指すわけです。実際、ケアマネージャーは介護の仕事における一つの到達点ともいわれています。

いずれにしても、介護の仕事をしながら安定した収入を得ようと思えば、いかに早くケアマネージャーになれるかが大きな鍵を握ることは確かです。


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3. ケアマネージャーの主な仕事とは?

ケアマネージャーになると介護の現場からはある程度距離を置き、デスクワークの仕事が中心になってきます。その中でも代表的な業務が「ケアプランの作成」です。ケアプランとは介護サービスを利用する人がどのようなサービスを受ければより質の高い生活を送れるかを考え、それに基づいて介護サービスの計画を立てることです。ケアプランを作成するには、まず利用者の現状を正確に把握し、クリアすべき課題を明確にする必要があります。そのプロセスを「課題分析」といい、これもケアマネージャーの重要な仕事の一つです。一般的に、課題分析は厚生労働省が示している課題分析標準項目のチェック項目を用いて行います。

そのうえで、ケアプランの原案を作り、利用者や家族への確認、サービス担当者会議などを経て完成へと至るわけです。次に、ケアマネージャーは「サービス提供状況の把握と評価」を行います。これはサービス開始後、利用者宅に訪問したり、サービス事業所に連絡をとったりして提供しているサービスに不具合がないかを確認する仕事です。また、ケアマネージャーは支給額限度額の確認や利用者負担額の計算をしたり、サービス利用票やサービス提供票を作成したりといった「給付管理業務」も行います。

それから、介護サービスを受けるには要介護認定が必須となりますが、ケアマネージャーは自治体からの委託を受け、「認定調査の受託」を行います。つまり、認定調査を受けるお宅へ訪問調査に伺い、要介護認定が行えるかを判断するわけです。さらに、申請手続きに行くのが難しいという人のために、「要介護認定申請の代行」をするのもケアマネージャーの役割です。


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4. ケアマネージャーの資格を取るのは難しい?

ケアマネージャーになるには「介護支援専門員」という資格を取得する必要があります。この資格は国家資格ではなく、各都道府県が試験を実施している公的資格です。問題はその難易度ですが、介護福祉系の資格の中では難関とされています。しかも、ケアマネージャーの質の向上を目的として年々試験が難しくなっているのです。合格基準点は各分野7割以上となっているため、試験内容が難しくなれば、当然、合格率は下がっていくことになります。実際、2017年には25.1%だった合格率は、2018年には10.1%まで落ち込んでいます。

ただし、合格基準点はあくまでも目安であり、必ずしも7割以上が合格で7割未満が不合格というわけではありません。試験を実施した年によって実際の合格ラインは上下する可能性があることは理解しておいたほうがよいでしょう。どちらかというと、試験が難しかった場合はバランスを取るために合格ラインは下がる傾向にあります。それから、難関とはいっても、専門スクールへの通学が必須だといわれる難関国家資格とは異なり、過去問やテキストだけの勉強で合格した人も少なくありません。難しいというのはあくまでも介護福祉系の中での話であり、コツコツと地道に努力さえすれば、決して手が届かないというわけではないのです。


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5. ケアマネージャーの試験概要を解説!

ケアマネージャーの試験の正式な名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」といい、1年に1度、毎年10月頃に実施しています。また、試験を受けるには、医師や薬剤師、保健師などの国家資格を取得しているか、あるいは生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員のいずれかに従事していることが最低条件になります。そのうえで、5年以上の実務経験があり、なおかつ従事日数が900日に達していなければなりません。

受験資格を満たしていれば、次は資格試験の申込です。毎年5~7月頃に願書が配布されるので、各自治体や試験実施団体、社会福祉協議会などで願書を受け取り、定められた期限内に願書を指定の場所に送付します。そうすると、受験票が自宅に届くはずです。もし、試験日の2週間前までに届かなかったり、受験票を紛失してしまったりした場合は受験要綱に記載されている問い合わせ先に確認するようにしましょう。なお、試験問題は介護支援分野、保険医療サービス分野、福祉サービス分野から合計60問がマークシート形式で出題され、各分野で一定以上の点数を獲得すれば合格となります。合格発表は12月頃です。

ただ、試験に合格してもすぐにケアマネージャーになれるというわけではありません。後日行われる「介護支援専門員実務研修」を87時間受講し、そのあとで、都道府県の知事が交付する介護支援専門員証を受け取る必要があるのです。


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6. まとめ

ケアマネージャーになると給料がアップする可能性は高くなります。そのため、介護の仕事を検討しているのなら、最初からケアマネージャーへのキャリアアップを視野に入れておくとよいでしょう。地道に試験の対策をして早めに資格を取れば、それだけ大きなチャンスを得られるはずです。介護の現場で働きながらケアマネージャーをめざしてみてはいかがでしょうか。


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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
井上優喜

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。 介護士として様々な施設形態での勤務実績あり。求職者目線での記事作成が得意。

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