介護

2022年5月24日

介護職員基礎研修とは?廃止になった理由や実務者研修免除などについて解説!

 


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ブランクを乗り越えて介護職へ復帰する際、異業種から介護職への転職・転身を考えた際、必ずといってよいほど目にするのが「介護福祉士実務者研修」という言葉です。しかし、これ以前に「介護職員基礎研修」と呼ばれる資格があったのをご存じでしょうか?
今回は、介護職員基礎研修とはどのような資格であるのかについて、現在の介護職における扱いとともに紹介します。
介護福祉士実務者研修や有資格者の免除事項についても解説するので、介護職に就きたいと思っている方やこれから資格を取得したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。


1. 介護職員基礎研修とはどんな資格?




介護職員基礎研修は、現在の介護福祉士実務者研修の基盤となった資格です。以前は介護職従事者のキャリアアップにおいて要のような存在とされ、多くの人が介護福祉士を目指すうえで通過すべき目標として掲げていました。

■資格の概要


介護職員基礎研修とは、施設および在宅介護における介護職員の技能やサービスの質を向上させるため、2006年度に設立された研修です。受講者は研修を修了した後に有資格者となり、介護老人福祉施設や訪問介護員、サービス提供責任者に就くことができました。

■現在では廃止されている資格


介護職員基礎研修は、「ホームヘルパー1級」とともに介護福祉士の受験資格を得られる研修として、介護職員のキャリアアップにおける要衝を担っていましたが、2012年度にはどちらも廃止されています。廃止の背景には、より高い質の介護サービスが求められるようになり、介護福祉士としての専門性や資質の向上が介護業界の課題となったことが挙げられます。
そこで、新たに創立されたのが「介護福祉士実務者研修」です。介護職員初任者研修から実務者研修、介護福祉士という介護職員の職位向上をわかりやすくすることも狙いであり、現在介護職を目指すうえで重要な研修の一つとなっています。

■介護職員基礎研修とヘルパー2級は何が違った?


介護職員基礎研修では、社会福祉援助技術の習得のほか、認知症や介護における医療・看護などについての基礎知識を学ぶことが目的とされていました。
一方、ヘルパー2級は訪問介護の職員を養成するための資格です。ヘルパー2級の取得と実務経験を経ることでヘルパー1級の受験資格が与えられ、訪問介護職員としてのキャリアパスを図ることができました。
したがって、ヘルパー2級は介護職員基礎研修の下位資格に該当しますが、2012年度の廃止に伴って「初任者研修」に置き換えられています。


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2. 介護職員基礎研修取得者は介護福祉士実務者研修が免除される




介護職員基礎研修は過去の資格となりましたが、2012年以前に取得している場合は、実質介護福祉士実務者研修が免除されます。ただし、免除の要件がさまざまにあるため、注意が必要です。

■介護福祉士実務者研修とは


介護職福祉士実務者研修とは、良質な介護サービスの提供と、より専門的かつ実践的な介護知識・介護技術の習得を目的とした資格です。ホームヘルパー1級および介護職員基礎研修に代わる資格として2013年に創立されました。
2016年度に「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正されたことを受け、介護福祉士国家試験の受験資格も見直しが行われています。

■免除されるための条件


介護職員基礎研修を修了している方が介護福祉士実務者研修の免除を受ける場合、次の条件を満たしている必要があります。

● 喀痰(かくたん)吸引等研修を修了している
● 3年以上の実務経験がある

上記2つの条件を満たしていれば、介護福祉士実務者研修と同等の資格が得られます。また、詳しくは後述しますが、介護福祉士となるためには介護福祉士実務者研修の一部を受講する方法もあるため、併せて押さえておきましょう。


3. 介護福祉士実務者研修の資格取得でできるようになること




本記事を読んでいる方の中には、これから介護福祉士実務者研修の取得を考えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここからは、修了した後にできることを解説します。

■特定の医療行為が可能


介護の現場では、原則として医師や看護師でなければ「たん吸引」や「経管栄養」といった医療行為ができません。しかし介護福祉士実務者研修では、こうした特定の医療行為についても学べるため、医師・看護師による安全確認のうえ、たん吸引および経管栄養を実行できます。

■サービス提供責任者として勤務できる


介護福祉士実務者研修は、サービス提供責任者になるための必須研修であるとされています。サービス提供責任者とは、普段の介護業務に加え介護サービスの計画立案や介護職員への指導を行う役職です。介護施設への配置が介護保険法によって義務付けられており、高齢化が顕著な現代の介護業界において重要な存在となっています。
サービス提供責任者のような役職に就けることは介護職のキャリアアップとしてもメリットが大きく、介護業界に挑戦するのであればぜひ目指したい資格であると言えるでしょう。


4. 主な介護関連の資格について




介護福祉士実務者研修を取得するのであれば、他の資格についても把握しておきましょう。ここでは上記でも触れてきた「介護職員初任者研修」と「介護福祉士」について解説します。どちらも介護職員としてのキャリアアップを図るうえで大切な資格です。

■介護職員初任者研修


介護職員初任者研修は、介護職の基本や技術、認知症の基礎知識について学ぶ厚生労働省の公認資格です。
国家試験ではありませんが、介護職における入門的な位置付けがされており、年齢や学歴、資格の有無などの受講条件がないため、多くの介護未経験者や無資格の方が初めに取得を目指す資格です。研修では合計130時間にわたって科目を履修する必要があり、修了試験に合格することで介護職員初任者研修の資格を得られます。
上位資格である介護福祉士実務者研修の受講条件とはなっていませんが、介護の基本に関する研修であるため、介護職未経験であれば取得しておいたほうが有利でしょう。また、介護施設によっては介護職員初任者研修の取得を雇用条件としている場合があることから、実務経験を積むうえでも大切な資格と言えます。

■介護福祉士


介護福祉士は、身体介護や施設利用者の生活相談の他にも、介護ヘルパーへの指導、介護計画の作成などを行う、介護職の中心的存在です。介護関連で唯一の国家資格であり、介護福祉士になると介護についての知識や技術力、経験が豊富と評価されます。そのため、特別養護老人ホームをはじめとするさまざまな介護施設で活躍でき、求人数も多いのが特徴です。また、仕事内容や責任の重さが一般的な介護職員と異なることから、給与面で優遇される傾向にあります。
介護福祉士となるには、介護福祉士試験に合格しなければなりません。11科目125問のマークシート方式ですが、1科目の中に1つでも0点があれば不合格です。合格の基準は合計点だけでないため、11科目全般を満遍なく勉強しておきましょう。


5.介護職員基礎研修取得者が介護福祉士になるためには?




2016年に行われた「社会福祉士及び介護福祉法」の改正で、介護職員基礎研修取得者が「喀痰吸引等研修の資格取得」と「3年以上の実務経験」をしている場合、介護福祉士実務者研修の修了者と同じように介護福祉士試験の受験が可能となりました。また、介護福祉士実務者研修のみを受けることでも受験資格が与えられ、喀痰吸引等研修に相当する「医療的ケア」さえ受講すれば、介護福祉士試験を受験できます。
どちらの方法にしても無資格から介護福祉士を目指すよりは少ない時間と費用で済むため、介護職員基礎研修を取得していることは介護業界において有利と言えるでしょう。


6. まとめ




介護職員基礎研修は、たとえ過去の資格であっても、取得していれば介護福祉士となるための道が開けます。介護職経験者の方で介護職員基礎研修を修了している場合は、介護福祉士を目指すことも目標の一つとしてみてはいかがでしょうか。




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