介護レクに高齢者向けの塗り絵はあり?選び方・実施のポイントを解説!
介護

2023年8月18日

介護レクに高齢者向けの塗り絵はあり?選び方・実施のポイントを解説!

 


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介護施設で行うレクリエーションにはさまざまなプログラムがありますが、なかでも多くの高齢者が楽しめるものとして、塗り絵が人気です。
この記事では、介護レクで塗り絵を行う際に用意するものや選び方、さらに実際に塗り絵をレクリエーションで行うときに気を付けるべきポイントを解説します。


1. 高齢者の介護レクに塗り絵をおすすめする理由




下絵が描かれている用紙と色鉛筆などの文房具があれば楽しめる塗り絵は、高齢者におすすめのレクリエーションです。
書店ではさまざまな塗り絵の本が販売されていて、多くの介護施設でも取り入れられています。高齢者を対象にしたレクリエーションで塗り絵をおすすめする理由は、以下の3つです。
  • 脳の活動を促す
  • 手や指先のリハビリになる
  • ストレスを発散できる

■脳の活動を促す


塗り絵をするとき、人は絵の形を認識したり色を選んだりといった頭を使う作業と、色鉛筆を持って実際に色を塗っていくという体を動かす作業を同時並行して行います。そのため、塗り絵をしているときの脳は、とても活発に働いているのです。
脳の活動を促すことは、認知症予防につながります。塗り絵は楽しみながらできるうえ、認知症予防にもなるため、高齢者にぴったりなレクリエーションと言えるでしょう。


■手や指先のリハビリになる


高齢者は、生活の中で指先を細かく動かす機会が少ないことや加齢により身体機能の低下により、徐々に手や指先の機能が衰えてしまいます。
塗り絵は、色鉛筆をつかむ、握る、線からはみ出ないように色を塗る、という繊細な作業を行うので、手や指先の機能を維持するためのリハビリとして有効です。


■ストレスを発散できる


塗り絵は脳を活性化させてくれるだけでなく、心身のリフレッシュにも一役買ってくれます。
絵に色を塗っていく作業は、気持ちをリラックスさせる効果が期待でき、さらにやりがいや達成感も味わえるでしょう。塗り絵を行うことで、高齢者が日々抱えているストレスの解消にもつながるレクリエーションであると言えます。


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2. 介護レクで塗り絵をする際に用意するもの




塗り絵は比較的準備が簡単で手軽に始められるため、スタッフの負担が少ないレクリエーションです。ここからは、塗り絵を介護施設で行う際に準備すべきものを紹介します。


■絵が描かれた図案


高齢者向けの塗り絵の図案は、書店やインターネットで見つかります。ただし、一人ひとりに図案を渡すので、ホームページからダウンロードして用意するほうが便利でおすすめです。
図案は細かすぎない絵柄や線が太いものなど、高齢者に適したものを選びましょう。


■色鉛筆


色を塗るための色鉛筆を用意します。高齢者が使うので、芯が折れにくく使いやすい一般的な木製の色鉛筆が最適です。塗り絵をしているうちに芯が短くなるので、鉛筆削りを忘れずに用意しておきましょう。
また、普通の色鉛筆を使った塗り絵に慣れてきたら、水を使ってさまざまな表現ができる水彩色鉛筆を試してみるのもおすすめです。


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3. 高齢者向けの塗り絵の選び方




実際にどのような塗り絵が高齢者に適しているのか、選び方のポイントを見ていきます。ポイントは以下の5つです。
  • 能力に合わせた塗り絵を選ぶ
  • 興味を引く塗り絵を選ぶ
  • 見本のある塗り絵を選ぶ
  • 絵葉書として楽しめる塗り絵を選ぶ
  • 同じ絵柄の塗り絵は介護レクで使いやすい

■能力に合わせた塗り絵を選ぶ


初めて塗り絵をする方にはシンプルな図案の塗り絵を、塗り絵に慣れている方には細かい描写が含まれた塗り絵を選ぶといったように、それぞれに合った塗り絵を選びましょう。
視力が衰えている場合は、絵柄が大きく線も太いものを用意します。ただし、塗りやすいように簡単な塗り絵を選んだつもりが、子ども向けの塗り絵だった場合、失礼にあたるので、注意してください。


■興味を引く塗り絵を選ぶ


塗り絵の絵柄が知らないものや興味のないものだと楽しめず、意欲的に取り組めなくなってしまうことがあります。それに対して、興味が湧くような素材の塗り絵だと、より一層レクリエーションが楽しくなるはずです。
身近な風景や花、好きな食べもの、季節の行事など、知っているものや興味のあるテーマを中心に、取り入れましょう。


■見本のある塗り絵を選ぶ


初めて塗り絵をする高齢者の場合、自由に色を塗ること自体、難しい場合もあるでしょう。塗り絵が収録された本の中には、見ながら塗れるように見本が付いているタイプや、見本が切り離せるようになったものがあります。
写真や絵などの見本があれば、慣れていない方でもスムーズに塗り絵が楽しめるのでおすすめです。


■絵葉書として楽しめる塗り絵を選ぶ


完成した塗り絵を絵葉書にできれば、塗り絵がもっと楽しくなります。
塗り絵が苦手な方や前向きに塗り絵に取り組んでほしいという場合には、完成した塗り絵を作品として形にするのが効果的です。絵葉書にすれば、塗り絵を家族に送ったり額に入れて飾ったりできるので、塗り絵へのモチベーションがグッと高まるでしょう。


■同じ絵柄の塗り絵は介護レクで使いやすい


介護施設で行うレクリエーションでは、みんなで同じ塗り絵を楽しんだり失敗してやり直したりといった場合のために、同じ絵柄を複数枚用意しましょう。
同じ絵柄がセットになっている本を選んだり、インターネットでダウンロードした絵柄をコピーしたりしておくと介護レクをスムーズに行えます。


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4. 介護施設のレクで塗り絵を実施する際のポイント




介護施設のレクで塗り絵を実施する際に注意すべきポイントを、4つご紹介します。ポイントは以下の通りです。
  • 能力に合った難易度を用意する
  • 色の数は最小限にする
  • 完成した塗り絵は批判しない
  • 塗り絵以外のレクも用意する

■能力に合った難易度を用意する


多くの高齢者に楽しんでもらうためには、塗り絵の難易度選択が重要。簡単すぎて自尊心を傷つけてしまったり、難しすぎてモチベーションが下がってしまったりすると、塗り絵に拒否反応が出てしまうかもしれません。
レクリエーションを行う際は簡単なものから上級者向けまで、幅広い難易度の塗り絵を用意しておきましょう。


■色の数は最小限にする


塗り絵に慣れた方だと、たくさんの色を使って自由に塗るのが楽しめますが、高齢者の中には「どれを使えばいいのかわからない」と迷ってしまう方もおられます。
迷い始めると塗り絵に集中できなくなるため、本人の好みの色だけをピックアップしたり、初めから最小限の色だけを用意したりしておくのがおすすめです。


■完成した塗り絵は批判しない


介護施設で塗り絵を行う目的は、脳の活性化や手指のリハビリ、ストレス解消などです。
たとえ実物から大きく離れた色使いや仕上がりであっても、否定すべきではありません。完成した塗り絵を批判してしまうとそれがストレスになり、せっかくのレクリエーションが楽しめなくなってしまいます。
興味をもって褒めると、高齢者もやる気が高まるでしょう。


■塗り絵以外のレクも用意する


高齢者の中には手指がうまく動かせない方や、もともと塗り絵が苦手な方もいます。そういった方には、別のレクリエーションを用意しましょう。
たとえば、パズルや脳トレをしたり自由に絵を描いたり、スタッフと会話をする時間にするなどです。無理に塗り絵をすすめるのではなく、好きなことやできることを楽しめるようにサポートすることを心がけましょう。


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5. まとめ


脳の活性化や手指のリハビリ、ストレス解消といった効果が期待できる塗り絵は、介護施設で行うレクリエーションの中でも特に人気があります。
準備が比較的簡単でサポートするスタッフの負担も少ないため、取り入れやすい点もポイントです。多くの高齢者が楽しめるように、介護現場に適した絵柄や色鉛筆を用意して行いましょう。


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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
栖原 大輔

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。介護福祉士。福祉業界の実務経験に裏付けられた豊富な業界知識による現場目線での記事作成が得意。

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