介護

2022年8月9日

介護福祉士実務者研修とはどんな資格?取得のメリットや研修を受ける際の注意点とは?

 


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介護福祉士実務者研修は、介護職に就く際やキャリアアップの際などに欠かせない資格です。
本記事では、この資格の詳細や取得するメリットなどを解説します。
記事の後半では、介護福祉士初任者研修の違いや介護福祉士実務者研の取得が向いている人についても解説しているので、受講する際の参考として、ぜひご一読ください。


1. 介護福祉士実務者研修とはどんな資格?




まずは、介護福祉実務者研修の詳細や受講するための条件、研修時間などを解説します。

■介護福祉士実務者研修とは


介護福祉士実務者研修は、「介護福祉士国家試験」を受験する際に必要となる資格です。
実務者研修課程を修了することで、基本的な介護の知識はもちろん、たん吸引や経管栄養などの医療行為も習得できます。
これらの医療行為は本来、医師や看護師しか行えないため、各介護現場で重宝されるでしょう。

■受講するための条件


介護福祉士実務者研修を受験するのに、学歴や経歴、年齢などによる制限はありません。
よって、介護職の未経験者や無資格者も受験できます。
しかし、介護職についての知識がまったくない状態からの受講だと、研修のカリキュラムについていけない可能性があるため、まずは介護福祉士初任者研修で基礎を固めるのがおすすめです。

■研修に必要な時間


研修に必要な時間は、最大450時間(20科目)です。 介護福祉士実務者研修は、保有している資格によって科目の一部が免除されます。
保有している資格ごとの免除になる科目は以下の通りです。
受講予定の研修に該当する教育内容をチェックしましょう。

(◯=免除される科目)
教育内容 時間数 介護福祉士初任者研修 訪問介護員研修 介護職員基礎研修
1級 2級 3級
人間の尊厳と自立 5
社会の理解Ⅰ 5
社会の理解Ⅱ 30
介護の基本Ⅰ 10
介護の基本Ⅱ 20
コミュニケーション技術 20
生活支援技術Ⅰ 20
生活支援技術Ⅱ 30
介護過程Ⅰ 20
介護過程Ⅱ 25
介護過程Ⅲ(スクーリング) 45
発達と老化の理解Ⅰ 10
発達と老化の理解Ⅱ 20
認知症の理解Ⅰ 10
認知症の理解Ⅱ 20
障害の理解Ⅰ 10
障害の理解Ⅱ 20
こころとからだのしくみⅠ 20
こころとからだのしくみⅡ 60
医療的ケア 50
実務者研修受講時間数 450 320 95 320 420 50

保有している資格が介護福祉士初任者研修と訪問介護員研修2級の場合は130時間、訪問介護員研修1級の場合は355時間、訪問介護員研修3級の場合は30時間、介護職員基礎研修の場合は400時間の研修時間が免除されます。

■試験について


介護福祉士実務者研修には、試験の実施が義務付けられていません。
しかし実施機関の中には、各科目の理解度を確認するために修了試験を設けているところもあるので、研修を受ける際は該当機関を確認しておきましょう。
万が一、試験で各機関の定められた合格点に達しなかった場合でも、追試に合格できれば問題ありません。

■活躍できる職場について


介護福祉士実務者研修の資格を取得後は、特別養護老人ホームや訪問介護事業所、グループホームなど、さまざまな職場で活躍できます。
なかでも、就職や転職のサポートを受けられる介護福祉士実務者研修の実施機関を選ぶことで、資格取得後の就業先をスムーズに決められるでしょう。


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2. 介護福祉士実務者研修を取得するメリット




介護福祉士実務者研修を取得する主なメリットは以下の5つです。

■より専門的な技術と知識が身に付く


介護福祉士実務者研修を取得すると、実務経験では習得できないような知識や技術を身に付けることができます。
2025年には超高齢社会を迎えると言われている日本で、介護職員としての仕事は需要が高まる一方でしょう。
より専門的な介護の知識とスキルを習得することで、仕事の幅も広がります。

■介護福祉士の資格試験を受験できるようになる


介護福祉士実務者研修を取得すると、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。
現段階で介護福祉士の資格取得を考えていない場合でも、将来のキャリアアップするために取得しておいて損はないでしょう。

■たん吸引・経管栄養について学ぶことができる


介護福祉士実務者研修では、たん吸引と経管栄養についても学ぶことができます。
また、資格取得後に「喀痰吸引等研修」を受講すると、現場で医療行為を行うことも可能です。
高齢社会の影響で、在宅や老人ホームなどにおけるたん吸引や経管栄養の実施ニーズが高くなっているため、学んでおくことで就職や転職の際に有利に働くでしょう。

■サービス提供責任者になれる


介護福祉士実務者研修を取得すると、訪問介護事業所にてマネジメント業務を行う「 サービス提供責任者」になれます。
訪問介護事業所ではサービス提供責任者の配置が義務付けられているため、需要が高く、給与や待遇面の向上も期待できるでしょう。

■資格手当をもらえる可能性がある


介護福祉士実務者研修を取得すると、資格手当をもらえる可能性があり、給与アップが期待できます。
ちなみに「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護福祉士実務者研修を保有している介護職員の平均年収は、資格を保有していない人に比べて約25,000円ほど高い結果が出ています。
そのため、将来的な給与アップを目指している方にとって、資格を取得するメリットは大きいと言えるでしょう。


3. 介護福祉士実務者研修を受ける際の注意点




介護福祉士実務者研修を受ける際は、以下3点に注意しましょう。

■受講料の補助についてしっかりと確認しておく


介護福祉士実務者研修を受講する際は、「一般教育訓練給付金制度」や「職業訓練制度」などの給付金制度を受けられます。
ただし、受給するには一定の支給要件を満たさなければなりません。
支給要件を満たしていない状態で受給してしまうと、不正受給とみなされてしまうため、制度を利用する際は注意が必要です。
そのようなことにならないためにも、まずはハローワークに相談してみましょう。

■研修はできるだけ早く受ける


介護福祉士国家試験の受験予定がある場合は、試験申し込みの際に「実務者研修修了見込証明書」、または「実務者研修修了証明書」の提出が必要です。
加えて、介護福祉士国家試験を受ける年度の12月末までに介護福祉士実務者研修を修了している必要があるため、直前で焦らないよう、研修はできるだけ早く受けておきましょう。

■研修を受けるスクール選びは慎重に


スクールによって研修費用やカリキュラム内容、サポート体制などは異なります。
そのため、どこのスクールで学ぶかは慎重に検討しましょう。
研修では座学の他に演習も行うため、講座のスケジュールやサポート・フォロー体制だけではなく、通いやすさに着目することも大切です。
また、研修費が安いという理由だけで選んでしまうと、満足のいくサポートや研修が受けられない場合もあるため、スクールは総合的に判断して選びましょう。


4. 介護福祉士実務者研修と介護福祉士初任者研修の違い




介護の資格には、介護福祉士実務者研修以外に介護福祉士初任者研修もあります。
以下で両者の違いをみていきましょう。

■受講科目と受講期間の違い


無資格・未経験の方が受講した場合の、それぞれの科目と期間は以下の通りです。

介護福祉士実務者研修 介護福祉士初任者研修
受講科目 20科目 9科目
受講時間 約450時間 約130時間
受講期間(目安) 6か月程度 2か月程度

介護福祉士実務者研修は介護福祉士初任者研修よりも学習範囲が広いため、受講期間が長くなります。

■介護福祉士初任者研修を取得すると介護福祉士実務者研修の一部が免除される


介護福祉士初任者研修を取得済みの方は、介護福祉士実務者研修の受講科目が一部免除されます。
およそ130時間が免除される計算で、受講費用もすべての科目を受けるよりも安くなります。


5. 介護福祉士実務者研修はこんな人におすすめ




介護福祉士実務者研修と介護福祉士初任者研修の違いを見てきましたが、どちらを取得しようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、すでに介護職員として3年以上の実務経験がある方や、最短でスキルアップしたい人におすすめの介護福祉士実務者研修について詳しく解説します。

■すでに介護職員としての経験が3年以上ある場合


介護福祉士実務者研修は、すでに基本的な知識や技術が身に付いている方におすすめの資格です。
実務経験を通して介護福祉士初任者研修の内容はすでに身に付いているため、介護福祉士実務者研修のカリキュラムをスムーズに進められるでしょう。

■最短でスキルアップしたい人


介護福祉士実務者研修を修了すると、仕事の幅が広がるため、最短でスキルアップしたい人にもおすすめです。
無資格・未経験の状態からでも受験できますが、いきなり受験するよりも介護福祉士初任者研修を受講してからのほうがスムーズに進むことがあります。


6. 介護福祉士実務者研修は働きながら受けられる?




結論から言うと、介護福祉士実務者研修は働きながらでも受けられます。
通学日数を最短に抑えられるコースを選べば、仕事が忙しい方でもカリキュラムを問題なく修了できるでしょう。
さらに、介護施設や介護事務所によっては資格取得支援制度を設けているところもあるため、すでに介護職に就いている方は制度の利用も検討しましょう。


7. まとめ



介護福祉士実務者研修は、より専門的な介護の知識や技術を習得できる資格で、医療行為であるたん吸引や経管栄養についても学べます。
介護福祉士国家試験の受験に必要な資格でもあるため、将来介護福祉士を目指している方は取得しておきましょう。


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