サービス管理責任者(サビ菅)とは?資格や仕事内容、給料を解説!
介護

2022年1月24日

サービス管理責任者(サビ菅)とは?資格や仕事内容、給料を解説!

 

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サービス管理責任者(サビ管)は介護業界に携わる仕事であり、個別支援計画の管理やスタッフへの指導・助言、関係各所との連携が主な役割です。
障害者総合福祉法によって、障害福祉サービスを提供している多くの事業所には、サービス管理責任者の配置が義務付けられています。

重要な役割を担っているサビ管ですが、仕事内容や必要な資格、資格のとり方など分からないと感じている人が多くいます。

この記事では、サービス管理責任者の仕事内容や資格、給料などを解説します。

1. サービス管理責任者(サビ管)とは




サービス管理責任者(サビ管)は、障害福祉サービスを提供している事業所に配置が義務付けられており、サービス提供する上で全体管理を行います。

主に、支援プロセスの管理やスタッフへの指導・助言、関係者との連携の3つの役割を担っています。サビ管の役割について詳しく解説します。

また、サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者の違いについても説明します。


■サービス管理責任者の役割


サービス管理責任者の役割としては、支援プロセスの管理、従業員・サービス提供者への指導や助言、関係者や関係機関との連携などがあります。


・支援プロセスの管理


1つ目の役割は、支援プロセスの管理です。支援プロセスとは個別支援計画を立てて支援することを言います。利用者にどのような支援が必要なのかは一人ひとり違うため、その人に合った支援プロセスを立てます。

支援プロセスは、1人で立てるものではなく、多くの人が関わるため、それらを管理するのがサービス管理責任者の役目です。

サービス管理責任者は、利用者やそのご家族と面談を行ったり、スタッフとの会議をしたり、利用者が快適な生活を送れるように、ニーズを把握して個別支援計画の作成、進捗管理を行います。


・従業員(サービス提供者)への指導・助言


次に、チームのマネジメントです。サービスの管理者として、従業員それぞれに適切な指導や助言をしなければいけません。

具体的には、サービスや人材育成のための勉強会や研修を用いたり、メンバーの役割を明確にして適材適所の人材配置をしたりします。


・関係者や機関との連携


サービス管理責任者の仕事は、関係機関との連携もあります。個別支援計画を立てて実施する上では、他機関との連携が必要になります。

利用者のニーズを満たす上で必要なことを伝えたり、どのようなサービスが受けられるかを確認したり、適切なサービスを提供できるように働きかけます。


■児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の違い


サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者には違いがあります。主な違いは、個別支援計画を立てる対象の年齢です。

児童発達支援管理責任者は、個別支援計画を立てる時に児童福祉法に基づき、18歳未満の子どもを対象にしています。

それに対して、サービス管理責任者は、18歳以上の大人を対象にサービスを提供しています。

2. サービス管理責任者(サビ管)の仕事内容




サービス管理責任者の仕事内容としては、個別支援計画書の作成や実施、関係機関との連携、コーディネート、人材育成などです。

仕事内容を理解し、あなたに適した仕事か確認しましょう。


■個別支援計画書の作成・実施


1つ目の仕事内容としては、個別支援計画の作成と実施があります。個別支援計画とは、支援を必要とする利用者一人ひとりに合わせて立てた支援計画をいいます。

利用者や家族と面接を重ね、ニーズをしっかりと把握します。それに基づいて、利用者がどのような生活を送りたいのか、そのためにはどのような支援が必要なのかを定め、個別支援計画書を作成・実施します。

■関係機関との連携・コーディネート


個別支援計画を立てた後は、他の機関との連携やコーディネートを行います。個別支援計画を実施するためには、さまざまな機関との連携が必要です。

個別支援計画書に基づいて協力が得られるかを確認し、利用者を他機関に紹介したりするなど、支援計画がスムーズに実施されるように調整します。

■人材育成


最後は人材育成です。チームマネジメントも重要な役割であり、連携が重要な仕事であるため、介護施設などで働く職員や支援サービスを提供する施設の職員の人材育成を行います。

経験が浅い職員に対して研修を行ったり、アドバイスをしたりします。

また、場合によっては職員が資格を取れるように支援し、職員のスキルアップを図ります。

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3. サービス管理責任者(サビ管)になるには




サービス管理責任者になるためには、実務での経験と研修が必要となります。
さまざまな条件や資格があるため、詳しく説明します。

■必要な実務経験


必要となる実務経験は、相談支援業務での経験と直接支援業務での経験、有資格者としての実務経験、国家資格保有者としての実務経験のいずれかです。

それぞれで、必要となる年数が異なります。

自身の状況と条件を照らし合わせ最適なルートを見つけましょう。

・相談支援業務(3年以上の実務経験)


まずは、相談支援業務を3年以上経験している必要があります。相談支援業務とは、主に障害を持った人の自立支援に関する相談・助言などをいいます。相談支援業務は、主に包括支援センターや医療機関、特別支援学校などで行います。

また、医師や薬剤師などの国家資格を持っている場合や社会福祉主事任用資格を持っている場合には、3年の実務経験の必要はなく、1年以上の相談支援業務の経験で要件を満たしたことになります。

・直接支援業務(8年以上の実務経験)


直接支援業務は、いわゆる直接の介護業務であり、入浴や排泄、食事の介助、その他の職業訓練、動作の指導、生活訓練などの業務に携わっている場合を指します。その直接支援業務の実務経験を8年以上経験している必要があります。

医療機関などで介護業務をしている人、障害者雇用事業所で就業支援の業務をしている人などが該当します。

条件となっているのは8年以上の実務経験ですが、研修を受けている人の場合は6年間の実務経験で要件を満たしています。

・有資格者等の場合(5年以上の実務経験)


次に、有資格者の場合は5年以上の実務経験が必要とされています。資格の種類としては、以下です。

●  社会福祉主事任用資格を有する者(介護福祉士、精神保健福祉士、研修・講習受講者等)

● 訪問介護員(ヘルパー)2級以上(現:介護職員初任者研修)に相当する研修を修了した者

● 保育士

● 児童指導員任用資格者

● 精神障害者社会復帰施設指導員任用資格者
それぞれの仕事に5年以上従事した場合は、研修を受けた後に、サービス管理責任者として働けます。

・国家資格等の場合(1年以上の実務経験)


国家資格を有している場合は、1年以上の相談支援業務および直接支援業務の実務経験があれば研修を受けた後にサービス管理責任者として働くことができます。
該当する国家資格の種類は、次の通りです。

● 医師

● 歯科医師

● 薬剤師

● 保健師

● 助産師

● 看護師

● 准看護師

● 理学療法士

● 作業療法士

● 社会福祉士

● 介護福祉士

● 視能訓練士

● 義肢装具士

● 歯科衛生士

● 言語聴覚士

● あん摩マッサージ指圧師

● はり師

● きゅう師

● 柔道整復師

● 管理栄養士

● 栄養士

● 精神保健福祉士
 

■必要な研修


次に、研修が必要です。必要な研修を修了することで、サービス管理責任者として働くことができます。
研修には、基礎研修、実践研修、更新研修の3つがあります。それぞれの必要時間や内容を説明します。

・基礎研修


基礎研修は、実務経験を満たした場合に受講できるものであり、基礎研修のみを受講していても、3年はサービス管理責任者としてみなされます。(※令和元年~3年までに受講した人)

基礎研修の内容としては、相談支援従事者初任者研修講義の一部(11.5h)、サービス管理責任者等研修(15h)です。

・実践研修


実践研修とは、基礎研修を受講した人が受講できる研修で、この研修を終えることで、実際にサービス管理責任者として働くことができます。

過去5年間の内2年以上の相談支援もしくは直接支援業務の実務経験がある人が受講可能な研修です。研修内容は、サービス管理責任者等実践研修(14.5h)です。

・更新研修


最後の更新研修は、サービス管理責任者の実践研修を受講した後に、5年に一度のペースで受ける研修です。

過去5年間に2年以上の実務経験がある、または現在サービス管理責任者として従事している人が受講可能な研修です。

研修内容は、サービス管理責任者等更新研修を13時間行います。

 

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4. サービス管理責任者(サビ管)の主な職場・就職先




サービス管理責任者が働く場所としては、主に介護、地域生活(身体)、地域生活(知的・精神)、就労の4つがあります。

【介護】

・療養介護

・生活介護(デイサービス)

  【地域生活(身体)】

・自立訓練(機能訓練)

  【地域生活(知的・精神)】

・自立訓練(生活訓練)

・グループホーム(共同生活援助)

  【就労】

・就労移行支援

・就労継続支援A型事業所・B型事業所
 

■介護


介護には、療養介護と生活介護があります。療養介護は、医療機関での入院生活が送れるように、日中の身体介護や機能訓練、療養上の管理を行います。

また、生活介護は、介護を必要とする人が日常生活において快適に生活が送れるように支援します。

■地域生活(身体)


地域生活(身体)は、身体障がいを持つ人や難病を持っている人などが利用する施設・住まいを訪問して、リハビリのサポートや生活に関する相談や助言を行います。

■地域生活(知的・精神)


地域生活(知的・精神)では、知的障害や精神障害を持つ患者さんが住む施設や住まいを訪問し、食事の訓練や入浴、排泄の介助など、自立した日常生活を送れるように支援します。

■就労


就労は、主に就労に必要な知識・スキルの向上支援としての訓練、求職支援、生産活動の機会提供を行います。

5. サービス管理責任者(サビ管)の給料(年収・月収)




厚生労働省の調査によると、サービス管理責任者の月収は基本給とボーナス込みで40万円程です。
年収に換算すると、480万円のため、日本の平均給与433万円より高いことがわかります。

他の介護職のケアマネージャーや生活相談員と比べると、給料が高く安定しています。

参照元:
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/toukei/shogu_tyousa/dl/r02_gaiyou.pdf
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6. サービス管理責任者(サビ管)の魅力・やりがい




サービス管理責任者の仕事はさまざまな魅力・やりがいがあります。

利用者一人ひとりの問題解決ができる点はサービス管理責任者のやりがいの1つです。
介護などの手助けを必要とする人がサービス提供の対象となっており、一人ひとりの悩みを聞きニーズに沿った個別支援計画を立てる仕事です。利用者の問題を解決でき、計画がうまくいったときは、やりがいを感じる人が多いです。

利用者の笑顔をみられる点もやりがいの1つです。
日常生活の問題を解決することで、利用者が笑顔になり、感謝されることもあります。サービス利用者の笑顔を見られたときは、やりがいを感じます。

 

7. サービス管理責任者(サビ管)が向いている人




サービス管理責任者は、より良いサービスを提供するために全体を管理する仕事です。
どのような人がサービス管理責任者に向いているのでしょうか?

責任感がある人はサビ管に向いています。個別支援計画を実施する上で、他機関との連携を取り、利用者が満足するようにしなければならないので、最後まで責任を持って取り組まなければいけません。また、まとめ役として施設全体をみなければなりません。

責任者という名の通り、サビ管には適切なサービスを提供する大きな責任があります。そのため、責任感がある人は向いているといえます。

また、個別支援計画を立てる上では、利用者のニーズを把握した上で計画を立てなければなりません。ニーズを把握するためには、円滑なコミュニケーションでニーズを引き出す必要があります。そのため、コミュニケーション能力がある人はサービス管理責任者に向いているといえます。

8. サービス管理責任者(サビ管)のまとめ




サービス管理責任者は、利用者一人ひとりに最適な障害福祉サービスを提供するうえで全体管理を行います。

支援プロセスの管理からスタッフへの指導・助言、関係機関との連携まで利用者のサービス提供に関する全てが役割のため、利用者とのコミュニケーション以外にマネジメント能力が必要となり、介護職の中では、給料の高い仕事です。

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この記事を書いた人

セントスタッフ株式会社
デジタルマーケティング部
求人あるあるお役立ち情報編集部

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